第9章 昴の誕生日
侑介 side
取り残された俺は大きなため息を吐き出す
侑介「はぁ…情けねぇ…」
初めて出会った時に一目惚れした奴それが
サラサラの黒髪に日向と同じ瞳
入学の時に新入生代表をした
その声は美しく響いていた
初めて一目惚れした相手がキョーダイ
そしていつも日向を“姉”として慕っている
侑介「…はぁ…」
そんな事アイツは知らない
だから純粋で真っ直ぐ見てくれる
と言ってもそこに俺みたいな感情がない
アイツは何故か自分に向けられてる感情に気付いてない
『侑介君』
あの優しい声をもっと聞いていたいと思ってしまった
侑介 side終