第8章 結婚式
けれど棗と祈織にとったら落ち着ける空間だった
祈織「ねぇ」
『はい?』
祈織「……本当にが“姉”じゃないの?」
祈織の一言には小首を傾げた
『はい。私は姉ではないですよ』
伏し目がちで髪を耳にかける
その仕草はとても妖艶だ
棗「疑問だよな」
『…どうしてそう思うんですか?』
棗「しっかりしてるし」
祈織「大人っぽいよね」
それを聞いたはふと上を見上げる
『……イチゴ好きなんです』
祈織/棗「「え?/は?」」
『バイト代で買って1人で食べるほどに。子供っぽいでしょう?』
クスクスと恥じらいが交じった笑みを見せた