第8章 結婚式
右京「ダメに決まっているでしょ!」
急な大きな声に驚いたはビクリと小さな身体を震わせる
『うっ右京さん?どうかしましたか?』
右京「こちらの話ですよ。大丈夫ですよ」
穏やかな笑顔で言われたは頷くしか出来ない
『光さん。お化粧上手ですね』
どっからどう見ても“女性”
“男性”と言われなければずっと気付かなかった
光「そう?ちゃんも綺麗な髪よ」
癖もうねりも枝毛もない黒髪は電灯の下でもキラキラと輝いている
『これは琉生さんのオススメのトリートメントのおかげです』
琉生の名前を聞いた右京は首を傾げた