第2章 36歳の俺。
メッセージを開く。
番号変えてなくて良かったって
この時初めて思ったわ。
『お久しぶりです!です。
活躍いつもテレビで見てます。すごいね!
体は大丈夫ですか?ちゃんと食べてますか?
寝てますか?
そんなことより本題ですが。
今度の土曜日に、同窓会をやる予定です。
ご多忙かと思いますが!予定合えば是非
参加して欲しいです。』
その後には詳しい時間や場所が
記されていた。
返事は前日まで、という事だった。
でも俺はそのメッセージを読んで、
すぐに電話帳の『』を探す。
少し戸惑った。けど、すぐに
着信ボタンを押す。
何回かのコール音のあと。
「…もしもし?」
ああ。やっと聞けた…
愛しいキミの声。