第2章 年上彼氏 -喧嘩-
貴久「どこ行くつもり…?」
『…どこだろうね…』
…貴久は怒ってる
やっぱり帰ってきてほしくないんだ…
『…貴久?』
貴久「…ん?」
振られるくらいなら振ったほうが良い
『…ありがとうね…別れてくだ…』
貴久「…無理に決まってんだろ」
『…えっ?』
貴久「別れるなんて言うな…」
『…えっ…いやっ…でも』
そう言う私を貴久が抱きしめる
貴久「お願いだから…離れてくな」
そう言う貴久の声は
消え入りそうなくらい弱々しかった
『…私は…貴久の隣にいていーの?』
貴久「おんなじこと言わせんな…」
頬を膨らませて怒る貴久が可愛い
貴久「…帰るぞ…」
そう言う貴久に満面の笑みで頷いた