第11章 自由研究○
「沙里ちゃーん!」
今日も可愛い私の姪が、家に入って来た途端に飛び付いてくる。
小学生になりたての美貴ちゃんと、新社会人の私。
「いらっしゃーい。」
こうして美貴ちゃんが、私の家へ遊びに来てくれるのが週末の一番の楽しみだ。
ゲームをしたりテレビを見たり、二人で何かしら遊ぶのかと聞かれれば…まぁ、前まではそういうことをしていた。
だけど最近はあることにハマっていて、美貴ちゃんはそれを目当てにやって来るのだ。
「沙里ちゃん、今日も見せて!」
「ええ、そんなに見たいの?」
「うん!」
私達にしか分からないやり取りをして、私がちょっと照れている間に美貴ちゃんは一人でスタスタと寝室へ走って行ってしまう。
そんなに面白いのかな?って疑問に思いながら私も美貴ちゃんを追いかけ、無邪気にベッドの上で飛び跳ねる彼女を捕まえた。
「ほーら、ベッドの上でジャンプしないの。」
「んー!ねぇねぇ早く見たいよ!」
「分かった分かった。」
輝く眼差しで私を見上げる美貴ちゃん。
そんな彼女と私は、秘密の戯れをする仲だったのだ…。
「あっ…待って、強すぎ…!きゃっ!」