第2章 生贄の乙女#
熱い。とにかく熱い。
特定の部分がではなく、全身が焼けるように熱を発している。
「あッ―――!んぁあ!はっ、あ、いああ!」
レイの言った通り、沙里は止まらない快楽に自分を見失う程喘いだ。
身体が動かぬよう腰を掴まれ、猛りを撃ち付けられる。
高速で肉ビラを嬲られ、ナカを抉るように掻き回す雁首の脅威に戦慄く。
一撃一撃が重く、突かれる度に串刺しにされた気分になる。
掠れた絶叫を繰り返したせいで喉を傷め、口に血の味が滲んだ。
「こんなに乱れた奴は初めてだな。大体は挿れた時に失神するが…。」
感心したのか呆れたのか、しかし面白いとレイは更に腰の動きを速める。
手で腰を抑えていても、その律動は可愛らしい乳房を上下に大きく揺らした。
白濁と愛液がゴブッと卑猥な音を立てて溢れ、沙里は奥を撃たれた衝撃で顔が引き攣る。
「あんっあ、はぁあ、あ…」
レイはトロトロに蕩けた媚肉を味わい、イキっぱなしのように痙攣する壁を根こそぎいたぶった。
雁首だけでなく、表面の血管すらも立派な凶器だ。
ガツンガツンと子宮を穿ち、内臓をも狩る勢いで律動にキレを出す。
「フ…もうすぐだな……」
ギリギリ意識を保っていたはずの沙里も、やがて限界が訪れた。
視界が真っ暗に飛び、耳も聞こえなくなる。
体が火照り、脳が煮える。
深い場所に沈んでゆく感覚を覚えた次の瞬間、全身から脳天を痺れが突き抜けた。
「っ――――――――――!」
沙里は文字では表せない声を上げ、快楽の前に陥落した。
身体は激しく痙攣し、膣壁が陰茎を強く搾り込む。
うねる媚肉に熱くしゃぶられて、レイも散々溜まった欲望を吐き出す準備をする。
「よし……!」