第2章 生贄の乙女#
完勃ちだと思っていた彼の剛直が、その脅威を更に増幅させている。
ギチギチだった壁を無理矢理広げ、肉筒をレイ自身の形に合わせて変えさせる。
元々ピッタリだった長さも、奥へ奥へと進むために子宮を押し上げ、その先にある内臓をも押し潰すようだ。
脊髄を走る稲妻は脳幹に達して弾け、沙里は半狂乱になって叫んだ。
「ぎゃあああ―――――ッ!!!」
髪を振り乱し、腰をガクガクと震わせ、鮮烈な快感に我も忘れて大絶叫。
「五月蝿いなぁ…」
レイは両耳を手で押さえ、今一度ナカを撃った。
地震のような衝撃に少女はまたも叫び、つま先がピンと伸びて背中が弧を描く。
行き場を無くした白濁が、ブチュゥ…ッ!と卑猥な音を奏でて結合部から溢れた。
愛液やら精液やら…とめどない体液がレイの脚を流れ、獣毛を濡らす。
「ま…どうせこれで最後だ。存分によがり狂えばいい。」
まるで、処刑宣告。
だが、快感を期待させる台詞だ。
耳から手を離したレイが、彼女の脚に手を添える。
熱い手の平に安心したのか、汗だくの顔にうっすらと笑みが浮かんだ。
「ぁ…」
理性など悉く打ち砕かれた沙里は、彼の言葉に恐怖を抱くことは無かった。
それとも、聴こえたけど理解できなかっただけか。
「さぁ、始めようか。」
蜜口に雁首が引っかかるまで巨槍を抜き、レイは最終ポジションを整えた――――