第2章 生贄の乙女#
「…よし。」
静かにタイミングを窺っていたレイは足をピンと伸ばし、体の重心を後ろに倒す。
「もういい。…よく頑張ったな。」
「んぅ、ん…んハッ…」
沙里を労る言葉をかけ、口からヌルゥ…と自身の肉棒を引きずり出した。
膨れた亀頭が唇から出た後、空気を吸い込んだ拍子にまたもや沙里が噎せて咳込む。
巨槍の表面には泡立った唾液が纏わりつき、テラテラと卑しく光を反射した。
再び沙里の脚の間を陣取ったレイは、そそり立つ熱塊に手を添えて行き過ぎた角度を調整する。
赤黒く充血した亀頭を秘裂に宛てがい、にゅっ、と押し付けた。
が、そんな簡単に入るはずがない。
なんせ、肉棒の大きさが桁違いなのだから。
沙里の処女穴は、せいぜい男の指一本が許容範囲だろう。
彼女の腕程の太さを誇る陰茎が、そう易々とナカに納まるなどあり得ない。
「ほぐす作業は手間がかかって嫌いなんでな。悪い。」
謝りながら、悪びれた様子など微塵も無いレイ。
焦点が行方不明な沙里を嗤い、邪魔なラビアを器用に退かす。
亀頭が、確かに入口を確保した――――――
「じゃあ……」
狼男の口角が上がる。
最後に切っ先で花弁をグリグリといたぶり、レイは今度こそ容赦なく腰を突き出した。