真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第15章 真選組の秋祭り
近藤「名無し は真選組の大事な隊士の一人だ。
誰もいて迷惑なんて思わないし、それより名無し はもう真選組になくてはならない存在なんだ。
ミツバ殿の事で思い詰めてるようだが、名無し は何も気にする事はない。
むしろ、ミツバ殿が生きている事が分かったんだ。
皆感謝しかない」
名無し 「近藤さん…」
近藤さんの言葉に心につっかえていた何かが取れた。
総悟「ま、そういう事でさァ」
総悟は私の隣に腰をおろす。
総悟「皆名無し の事大事に思ってるんでさァ。
だから辞める必要はないんでィ」
名無し 「私、本当は辞めたくない。まだ皆と居たい…だから…」
総悟は全てを包むような柔らかい目で頷いた。
名無し 「これからもよろしくお願いします!!」
私はおでこが床に付くくらい深く頭を下げた。
近藤「そうこなくちゃな」
総悟「また泣いてらぁ」
私は泣いてるところを見られたくなくて顔をあげないのに総悟にはバレていたみたい。
近藤「えっ泣いてるの!?どうして!?」
総悟「名無し は泣き虫なんでさァ」
名無し 「もぅ、やめてよ!」
急いで涙を拭って顔をあげる。
名無し 「泣いてませんよ、近藤さん」
近藤さんに向けて笑ってみせる。
総悟「名無し は笑ってる方が似合ってるんでィ」
名無し 「うっ……」
総悟「お、また泣くかィ?」
名無し 「泣きません!!」
近藤さんは私達のやり取りを見て笑う。
ミツバさん、私もう少しこの世界で皆と一緒に過ごします。
帰ったら皆の話、たくさんしますね。