真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第15章 真選組の秋祭り
そうだ。言うなら今が丁度良い…。
再び素振りを始めた近藤さんに声をかける。
名無し 「あの、近藤さん」
近藤「ふんっ…何だ?ふんっ…」
素振りをしたまま答える近藤さん。
私はその姿から視線を逸らす。
名無し 「私、元の世界に帰ります」
近藤「ふんっ…何だと?」
近藤さんが素振りを止める。
名無し 「もともと"思い出すまで居ていい"って言われていた身ですし、
ミツバさんの伝言を伝えた今、もう私がここに残っていい理由が無くなってしまったので…」
近藤「真選組を辞めるのか?」
名無し 「はい…あ!真選組に入れて良かったです!
急に入ったのに皆優しくしてくれて、
仕事は山のようにあって忙しい毎日だったけど、
皆がいてくれたら忙しいのも忘れるくらい楽しくて…
この数ヶ月間は私にとってかけがえの無い思い出です。
本当にお世話に…」
総悟「何で辞めるんでさァ」
私の言葉を遮ったのは総悟だった。
いつからいたのか総悟はだるそうに柱にもたれていた。