第5章 高校生活
花音side__
それからは、とくに恋人っぽいことをしたりもせず、仲良く話をした。
「もー、帰るか?」
「あ、そうだね」
もう、お別れか…
「じゃあ、ばいば」
「おくる。」
「あ、ありがとう」
だけど、私の家は勝己の家の真ん前。
送るほどの距離でもないし、すぐバイバイ。
「もうちょっと一緒にいたいな…」
勝己side__
「もうちょっと一緒にいたいな…」
そんな花音の声が聞こえた。
自分がその言葉をこぼしてしまったことに焦ってか、花音はオロオロしながら、弁解してきた。
「や、その、今日はお母さんとお父さん旅行で家にいないから、1人はさみしいな〜っていうだけで、」
今日1人なのか。
「じゃー、今日は花音の家に泊まろうかな」
「え?ホント??」
そう言って顔を輝かせる花音。
早速おふくろに連絡入れとく。
襲わないように、か
まー、今まで出来てたから、大丈夫だろ