第2章 始まり
2日前、私は彼に呼び出された。
「あのさ。俺たち、別れよう。」
『なんで?』
「だって、俺といても楽しくないみたいじゃん。お前。」
『そんなことない。』
「じゃあなんで。いつも時計ばっか見てんだよ。」
『それは・・・。』
「じゃあ。そういうことだから。」
『・・・・・。』
その日私は半年付き合った彼に振られました。
『はぁー。また振られちゃった。まぁしょうがないよね。私が悪いんだから。さぁ帰らないと未紗が帰ってくるし。』
未紗は私の5歳下の妹。
母は未紗が10歳の時に亡くなった。
父は・・・母が亡くなってすぐに女を作って出ていた。
それ以来私は未紗を育ててきた。