第7章 「流星モラトリアム」
夕方になり、皆集合場所に集まって
廃墟の情報を互いに言い合った。
「結局、ここって何だったんだ?」
「少なくとも、生活の場であった事は間違いなさそうだよね。」
「じゃあ、過去に誰かが暮らしてたって事か…」
「…捨てたんだよ、
かつて人間が地上で生活しそして捨てた。
世界中には一杯あるよ、……こんな所」
そして皆で海辺に戻ると、
バーベキューの準備が出来ていた。
「やっりぃーもう出来てんじゃん!!」
「肉だよ肉!!」
「もうお腹ペコペコー…」
「…本当、いつの間に用意されてるんだろう。」
楽しくバーベキューのお肉を食べていると、
ゼロツーはまた海に泳いでいった。
「もう無理ぃ、お腹はち切れるー…」
「ミクったら、…皆の前でお行儀悪いよ?」
横にいたミクが、私の膝に頭を付けながらそう言うと
男子達に向けてニヤニヤとしていた。
「ほらほら見なさい、アイツらの羨望の眼差し~♪」
何故か、ゾロメ君とフトシ君は悔しそうにこちらを
見ているが理由が分からず私は頭を?にした。
「人間はなんで地上を捨てたんだろう…」
「嗚呼、さっきのゼロツーの話だろ?」
「何でって…住めなくなった事情があるからだろ?」
「でもこんなに広くて、綺麗な景色もあって…
こんな世界があるんだって驚いた。」
「それはミストルティンだってあるし…」
「それに、外には叫竜がいるじゃないの!」
「…もし、人間がマグマ燃料を掘り起こさなかったら
叫竜達も現れなかったのかな…?」
「パパ達を疑うんですか?人間を叫竜から守る為、今のプランテーションに移り住む事を選んだ。
素晴らしい事じゃないですか。」
皆、それぞれの意見を言っている中
ゾロメ君は立ち上がりパパ達を尊敬するように伝えた__________