第8章 真選組女中生活 14日目
少女はしばらくの間ずっと泣いていた。
誰も動くことはできず、ずっと少女を見守っていた。
その間神楽だけはずっと少女の頭を撫でていた。
時間が経ち少女の呼吸が落ち着き様子を伺ってみるとどうやら寝落ちしているようである。神楽の服の少女の顔があった辺りは涙やら鼻水やらでグッショリと濡れている。神楽は少女の寝顔を覗き込み笑みをこぼすと少女をおんぶした。
「…帰るか。」
「そうアルね。」
誰が言ったのか定かでは無いがそれに神楽は返事をし、全員帰ることにした。
しばらくして真選組と万事屋への分かれ道に差し掛かったとき神楽が重い口を開いた。
「今日と一緒に寝たいアル。きっと明日一人で起きるの辛いネ。ダメアルか?」
「ああ、そうだな。そうしてやってくれ。ついでに明日には休みだとも伝えておいてくれ。」
「わかりました。ではおやすみなさい。」
少女を神楽に託して真選組一行は帰っていった。万事屋もそのあと振り返り帰路につくのであった。