第9章 真選組女中生活 X日目 沖田総悟
とりあえず万事屋を出てきた2人。沖田は近くの甘味処へ移動し適当な注文をしてから少女の横に座った。
ったく、余計な気を回しやがって。
少女は小さくなりながら沖田の次の言葉を待っている。しかしその顔は俯いており見えていないのだがら首まで赤くなっているのが見える。沖田はその様子を愛おしそうに見つめながら手を伸ばし、少女の肩を寄せた。
いきなりのことで少女は驚きを隠せず沖田にもたれかかり顔を上げた。少女の顔はやはり赤く染まっていた。
「好きだぜぃ。。」
「え、」
「だから好きだって言ってんだよ。だから依存なりなんなり俺のもんにならなせぃ。」
少女は目をこれでもかというほど大きく開け沖田の顔を見つめる。そして、ハッ、と自身の置かれている状況を把握すると、ボンッ、と顔をまた染め沖田から離れようとする。しかしそうはさせまいと沖田は少女の身体を持ち上げ自身の膝の上に置いた。
「。返事は?」
「えぇ!?」
「だーかーらー、返事は?まあ、俺のに告らせたんだからハイしか聞かねーけどねぃ。」
「えと、それって。」
「おお、だから早く言えっての。」
沖田は少女の額をくっつけて問う。その表情はどこか意地悪そうに微笑んでいる。しかし少女は顔を赤く染め視線を逸らしながら
「ででも!これ以上沖田さんに迷惑をかけるには…」
「俺は迷惑かけろって言ってんだよ。いいからとっとと俺のもんにならなせぃ。」
そういうと沖田は少女の額に軽くキスをした。少女は自身の額に手を当て口をパクパクさせている。