【Pkmn】Love me! Love me!【悪の組織】
第4章 Emotions and heart
1時間経ったぐらいにドアのノックしている音が聞こえた。
扉を開けると底にはフラダリの姿が。
「あれ、フラダリさん?珍しいですね。」
「こんばんは、柊さん。渡したい物があるのですが…少し宜しいですか?」
「あ、はい。ここじゃあれですから…お上がり下さい。」
「そうですか?では…お言葉に甘えさせて頂きます。」
悪の組織の頭領の中で第一印象が良かったのがフラダリである。
周りとは違う洒落た雰囲気の洋服。
スカーフを使いこなすお洒落上級者は少ないと思っている柊は密かにフラダリに憧れていた。
「会議でも話題に上がったのですがこれから貴女も出掛けることが多くなると思ったので、ポケモンを譲る事になりました。」
「え、ポケモンをですか?!」
「ええ…私のポケモンですが…使っていませんので良ければ。」
そう言ってテーブルの上に出されたのがモンスターボールだった。
「イーブイです。トレーナーならともかく普通の女の子ですから可愛いポケモンではないと。」
どうやらフラダリは本当の紳士であったようだ。