第2章 個人面談(面接)
山崎
「どう?面接の手応えは…?」
コンビニ弁当を食べ終えた山崎さんは、
空を見上げてくつろいでいる。
佐藤
「…実は……」
私は個人面談で土方さんから言われたこと…
それから今の自分の気持ちを正直に打ち明けてみた。
山崎
「辞退したいか!そっか、そっか…」
山崎さんは、
そんなに深刻に考えていないようで表情は変わらず明るい。
(やっぱり他人ごとだし…どうだって良いよね…)
山崎
「あくまでも俺の考えだけど…"石の上にも三年"って言葉があるでしょ?
人見知りで仕事…最初から上手く行かなくたって良いと思うんだよね…
っと言うか!最初から愛想よくて完璧に出来たら"怪しくない?"」
佐藤
「 (´⊙ω⊙`) 」
山崎
「まっ…全ては美奈さんの気持ち次第だけどさ。」
(……石の上にも3年……)
"pipipipi…"
とその時、
山崎さんの携帯が鳴った。
山崎
「ごめん…」
佐藤
「いぇ…」
山崎さんは立ち上がり、
私から少し離れた場所に移動してから電話に出た。
私はそんな山崎さんの姿を見ながら、
さっき言われた言葉を思い出している。
(石の上にも三年…最初から完璧に出来る奴なんていない…)