第12章 山ちゃん本気を出す!PART②
【山崎視点】
宴会場に着くと、
他の宿泊者が個々に支度されたお膳の前に座り
会話を楽しみながら食べている。
(ザッと見た感じ…
家族連れに恋人同士に年配の夫婦……
過激派の攘夷浪士は見当たらないな。)
安心した…と言ったら監察としてはアレだけど…
此処へ来た目的は"仕事"だけじゃない。
美奈さんを俺に惚れさせる為でもある。
山崎
「結構賑やかだね。」
若干、緊張した面持ちで俺の目の前に座っている美奈さんに話しかける。
佐藤
「う、うん…でも、静かより食べやすいよね。
あっ!凄い…カニ(*´ω`*)」
山崎
「カニ好きなんだね。」
(なんかこんな会話…良いな…)
佐藤
「うん!凄く好き…
身もカニ味噌も!!」
山崎
「そっか、そっか。
それなら…はぃ。あげる。」
俺は美奈さんに自分のカニを渡した。
佐藤
「え(#・Д・#)!?良いんですかー!!?」
山崎
「いいよ。」
ポイント稼ぎ…というより、
喜ぶ姿が可愛いくてカニを譲った。