第9章 301号
【山崎視点】
"ガラガラガラガラッ…"
看護師長
「山崎さん、今日から退院されるまでこのお部屋ですよ。」
山崎
「……?」
(ん…?301号…えと確か…)
師長に車椅子を押されながら病室に入ると…
?
「何言ってるネ!!それは私のバナナアル!!
返せ!!返せよーーッ!!」
?
「いやいやこれは銀さんのお見舞いのバナナだから!!」
山崎
「……」
俺の右眉毛がピクピクする…
山崎
「師長さん…部屋変えてください……」
師長
「駄目よ、問題を起こす患者は1つの病室に集めて監視する決まりなんですからっ!」
(え!?俺…別に…)
師長
「山崎さんも脱走したじゃない?」
山崎
「……そうですね…はぃ…(;´д`)」
師長に鋭い眼光で見られてしまい、
もう何にも言えない…
佐藤
「良かったね山崎さん、
賑やかな病室で(*´人`*)」
(よくねぇーよ…)
なんにも知らない美奈さん、
俺の心情も知らずニコニコしている。