第6章 砂城
佐藤
「待ってください…
聞いてください…これは篠原さんが!!」
土方
「言い訳は後で聞く。
佐藤を牢に連れて行け…」
土方さんは低い声で近くの隊士に命令する。
佐藤
「(´⊙ω⊙`)」
私は数人の隊士さんに周りを固められた。
すると…
星野
「副長!!待って下さい!!」
(星野さん!?)
あの怪我の合併症で熱が出た星野さんが、
突然、集まってきた隊士さん達をかき分けながら土方さんの元にきた。
土方
「星野…どうした?」
星野
「俺、見たんです。
さっき傷の手当てを手伝って貰おうと美奈さんの
部屋を訪ねた時…
篠原が美奈さんの胸元に"それ"を入れるところを…
佐藤さんは訳が分からない感じだったし…
というか…何か揉めていたみたいだった。」
土方
「……」
騒つく隊士さん達。
(見てたんだ…星野さん…)
篠原
「…そんな筈はない…
星野の見間違え…まだ熱があるんじゃないか?」
篠原さんは慌てず騒がず対応する。
土方
「…連れて行け。」
結局私は牢に連れていかれた。