• テキストサイズ

今日は何処で、どんな風に…【文豪ストレイドッグス】【R18】

第1章 事務所の倉庫で、嫉妬深く…【太宰治】


「治さん、だけです」

甘く、とろけそうな脳をなんとか回転させて、呂律のほとんど回らない舌で、なんとか声を押し出すと、


彼は驚いたように少し目を見開いて、



「ありがと…う、すきだよ、蛍、愛してる…」



ほっとしたのか、声が震えていた。

彼の背中に腕を回すと、彼は答えるように私の頭を抱き抱えて、甘く囁いた。



「中…出す、ね、」


「ひぁ…ぅっ///」


じわりと下腹部に広がる熱に、快感に、耐えきれなくなった私もあっけなく達した。
ほぼ同時に果てた私達は、その場に倒れ込んだ。




「ねぇ蛍、すきだよ…」


彼は、疲れてかすれた声しか出ていないけど、愛は充分に伝わった。
私が彼に抱きつくと、接吻の嵐が降ってきた。

啄むように、唇だけじゃなくて、頬や額にも。





「治さん、誰か、帰っ、て、きちゃいます…」


途切れ途切れに文を作って、誰かが来たら拙いと告げる。

けど彼は全く気にしていない。


「そんなのしーらない」





ニコッと笑った彼の笑顔は、

愛おしくて、素直に好きだと思った。







あと少しだけ、誰も帰ってこないでほしいと、

心の底で、願った。





















…Fin…
/ 33ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp