今日は何処で、どんな風に…【文豪ストレイドッグス】【R18】
第1章 事務所の倉庫で、嫉妬深く…【太宰治】
「治さん、だけです」
甘く、とろけそうな脳をなんとか回転させて、呂律のほとんど回らない舌で、なんとか声を押し出すと、
彼は驚いたように少し目を見開いて、
「ありがと…う、すきだよ、蛍、愛してる…」
ほっとしたのか、声が震えていた。
彼の背中に腕を回すと、彼は答えるように私の頭を抱き抱えて、甘く囁いた。
「中…出す、ね、」
「ひぁ…ぅっ///」
じわりと下腹部に広がる熱に、快感に、耐えきれなくなった私もあっけなく達した。
ほぼ同時に果てた私達は、その場に倒れ込んだ。
「ねぇ蛍、すきだよ…」
彼は、疲れてかすれた声しか出ていないけど、愛は充分に伝わった。
私が彼に抱きつくと、接吻の嵐が降ってきた。
啄むように、唇だけじゃなくて、頬や額にも。
「治さん、誰か、帰っ、て、きちゃいます…」
途切れ途切れに文を作って、誰かが来たら拙いと告げる。
けど彼は全く気にしていない。
「そんなのしーらない」
ニコッと笑った彼の笑顔は、
愛おしくて、素直に好きだと思った。
あと少しだけ、誰も帰ってこないでほしいと、
心の底で、願った。
…Fin…