第16章 「あぶなァーい!スピリットベース」
―――喫茶店―――
アミィ「お待たせしました。ご注文はお決まりですか?」
客はメニューを指差す
アミィ「ビ、ビーフカレーですね…」
アミィはちらりととある方向を見る
そこには目を光らせるジェントルの姿が
アミィ「失礼します。あ、はい、ただいまー!」
ソウジ「今日はムダ話もできないムードだね…」
ノブハル「ずーっと監視されて、やなかんしー」
イアン「これが結月家伝統の、ジェントル・デーってやつか」
「左様でございます、皆様。代々ジェントルの名を受け継ぐ執事が、その時代の若き継承者に優雅な立ち振る舞いを叩き込むべき行ってきた、荒療治でございます」
ダイゴ「バイトのときくらい勘弁してやれよジェントル!」
ジェントル「このアルバイト自体、社会勉強の一環として許したもの。勉強です!!」
ダイゴたちはカフェを出た
ダイゴ「いやー、ああ言われると返す言葉もねぇぜー。ま、いざとなったら俺たちだけで戦おうぜ」
ノブハル「おう!」
ソウジ「そうだね」
そしてカフェの裏にあるマンホールからスピリットベースへ向かう
『私もバイトしようかなー…』
いつまでも親戚の仕送りじゃダメだよね…
ソウジ「え、バイト?」
『うん。私、親戚の仕送りで暮らしてるの。いつまでも甘えてられないし…』
ダイゴ「あれ?両親はいねぇのか?」
『うん。ちょっとね…事件に巻き込まれて…』
イアン「事件…?」
みんなは仲間だ
もう話してもいいかな…
は事件のことを話した
イアン「その事件…知ってる」
『うん…。きっと聞いたことはあると思う…』
ノブハル「その事件で生き残ってた子が…ちゃん?」
『そうです』
ソウジ「そうだったのか…」
ダイゴ「大変だったな…」
『大丈夫だよ。ちゃんと親戚の人たちが側にいてくれたし…今は…みんながいるし』
ダイゴ「え?」
『本当にみんなと会えてよかった…。仲間って言ってくれて嬉しかったの。1人じゃないってわかったから』
は笑った
みんながの元に集まって頭を撫でる
ダイゴ「あぁ、お前は1人じゃない!」
ノブハル「そうそう!僕たちは仲間!」
ソウジ「の味方だ」
イアン「いい子に育ったなぁ~」
『ありがとう』
「「「…っ////」」」