第13章 「ウッチー!クールでござる」
着いた場所は森の中
アミィ「見失っちゃった…」
『どこ行ったんでしょう…』
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
『アミィさん…あっちの方で声が…』
声がした方に向かう
そこには空蝉丸の姿が
アミィとは木の陰に隠れた
空蝉丸「言い過ぎた…。明らかに言い過ぎた…。拙者…ものすごい嫌われたに違いないでござる…!」
アミィ「ござる系の人?」
空蝉丸「!!…見られたか…。もはや…これまで…!」
空蝉丸はアミィとの元に歩み寄ってくる
アミィ「え、ちょ…っ!」
『あ…あの…!』
空蝉丸「このことは…なにとぞご内密に!!」
空蝉丸はアミィとの目の前で土下座
アミィ「『えぇ!?』」
―――――
空蝉丸「何と旨い氷菓子だ!」
アミィとは空蝉丸と一緒に公園でアイスを食べていた
喜びを表現しようとするがブランコの鎖に背中に刺してある剣が引っかかった
空蝉丸「かたじけない…//アミィ殿、殿」
最初は女神様と呼んでいたがさすがに抵抗があったので名前で呼んでもらうことにした
最初は「そんなことはできない」と言い張っていたが何とか説得した
アミィ「何だ、メッチャいい人じゃない」
『うん!』
アミィ「何であんな態度とってたの?」
空蝉丸「素直には…仲間になれんでござるよ。1度は悪に操られ、刃を向けた身…」
『ダイゴさんはそんな細かいこと気にしないと思いますよ…?』
アミィ「そうそう、キングは気にしないって!」
空蝉丸「それ!そのキング殿でござる」
『え…?』
空蝉丸「驚くほどに似ておられる…。拙者の…親方様に…。岩泉猛志ノ介…。ただの流れ者だった拙者を見初め配下にしてくださった…。だが、戦国の世にドゴルド率いるデーボス軍が現れた。トリンは親方様に頼み込んだ」
トリン《この国の平和を守るため…空蝉丸の力を貸して欲しい》
空蝉丸「我らは力を合わせて戦った。卑劣にも子供たちをさらう魔物が現れた。拙者は救出に向かったが…」
子供はゾーリ魔が化けた姿だった
ゾーリ魔に騙され、襲われた空蝉丸を庇って親方様は命を落とした
空蝉丸「キング殿の顔を見て思ったのでござる。今度こそ強く…無頼な男として接していかねばと…」
『分かるな…その気持ち…』
空蝉丸「え…?」