第53章 「ブレイブにつたわれ(ソウジ寄りの方はこちらへ)」
ソウジと別れ自分のクラスへ
「ねぇ」
『…何?』
「ソウジくんと付き合ってんの?」
『そんなんじゃないよ』
「何であんた如きがソウジくんと一緒にいるんだか」
「ソウジくんが優しいからでしょ」
『………』
「黙ってんじゃねぇよ」
「放課後ちょっとお話しようよ、さん♪」
『………』
「ホント気味悪いわ」
―――――
その後は何もなく過ぎ去り放課後に
帰ろうとしたの前に奴らが
「お話しよーって言ったじゃん、さん」
『用事あるから』
「うるせーよ」
「ちょっとだけだって」
を壁に追い詰めて逃げ場を無くした
「お人形さんがずいぶん反抗的なんだね」
『違う』
「は?」
『人形じゃないし、感情だってちゃんとある!もう迷惑だからやめて!』
「!」
『(もうソウジくんに…みんなに心配かけちゃダメだ…!嫌なことは嫌って言わなきゃ…!!)』
「あんた…」
「いきなり反抗的じゃん。ホント…腹立つことしかしないよね…!」
クラスメイトの手には水の入ったペットボトルが
『!』
ペットボトルをに向かって振り上げた
は反射的に目を瞑った
しかしその途端、誰かの腕の中に包み込まれた
『…ソウジ…くん…』
「何で……ソウジくんが…」
代わりに水を被ったソウジの制服は濡れていた
ソウジ「もうやめろよ、こんなこと」
「な、何言ってるの?その子がやれって言うから仕方なく…」
ソウジ「はそんなこと言わない」
「何でそんなことわかるの!?」
ソウジ「は…人を守るために自分を犠牲にする。そんな人が…そんなことするはずないだろ」
「な…」
ソウジ「行こう」
ソウジはの手を握って教室から出た
『ソウジくん…!どうして…!』
ソウジはを抱き締めた
ソウジ「好きな子を守るのに理由なんてないよ」
『え…』
ソウジ「のことが好きなんだ」
『ソウジくん…』
ソウジ「ずっと…好きだった…」
『…私も…だよ』
ソウジ「え…!?」
『ありがとう…助けてくれて…かっこよかった!』
ソウジ「…!」
『ソウジくん?』
ソウジ「(それは反則…!)」