第41章 「せいぞろい！10だいキョウリュウパワー」

―――スピリットベース―――


『はぁ…』

邪気に当てられ、治癒獣電池を2回も使った後遺症は大きかった

は柱の隅に隠れるように座り込んだ

『（よく立っていられた…偉い…私…）』

もう小指すらも動かない


イアン「ちゃん！」

『イアンさん…！？』

イアン「治癒獣電池使ったのか…！？」

『え、何で…ていうか何でここが…』

イアン「アミィちゃんや弥生ちゃんの傷の治りが早すぎる。それに…Meekoが言ってたらしい」

《ちゃん…安心して震えてたの…休ませてあげて》

『（美琴さぁぁぁぁあん！！）』

今は優しさが痛い…！！

イアン「ちゃん…！約束…忘れたのか？」

『いえ…』

イアン「あの獣電池はちゃんへのダメージが大きすぎる！わかってるだろ！？」

『……』

ソウジ「どういうこと？」

イアン「『！』」

そこにはダイゴ、ノブハル、ソウジ、空蝉丸が

ソウジ「にダメージが大きいって何のこと…？」

イアン「それは…」

『違うの！これはね…！』


ｶﾞｸﾝｯ…！


空蝉丸「殿！」

いきなり立ち上がった瞬間、膝の力が抜けた

イアンがそれを受け止め、を座らせた

ノブハル「大丈夫！？」

ダイゴ「イアン、。前から何か隠してるな？わかってはいたが聞かなかった。けど…今回はそうもいかねぇぞ」

イアン「………」

『……』

ソウジ「、イアン」

イアン「この… ちゃんの治癒獣電池…」

『イアンさん…！』

イアン「もう言い逃れはできない…。そうだろ」

『…っ』

イアン「この獣電池、相手の傷を治す代わりに…ちゃんが相当なダメージを負う」

「「「！！」」」

イアン「だから俺は…俺のいる時以外使うなって言ってた。けど… ちゃんは心配性だからな、隠れて使っちまった」

ソウジ「そんな獣電池だったなんて…！」

『でも！少し休めば…！』

ダイゴ「…！」

『（怒られる…！）』