第39章 「リベンジ!ゆうれいデーボスぐん」
は帰りにソウジに剣の稽古をつけてもらっていた
ソウジ「うん、いいと思う。は覚えるのが早いな」
『ソウジくんの教え方が上手いんだよ』
ソウジ「ちょっと休もうか」
『うん』
は座って飲み物を飲んだ
『でもよかった。ソウジくんが元気になって』
ソウジ「え?」
『最近学校でも元気なかったから』
ソウジ「…そんなに…わかりやすかった…?」
『うん。話してるときは普通なんだけどね、時々見ると元気なかったように見えたから…』
ソウジ「(ダサいな…俺…)」
『ずっと何に悩んでるか気になってたから…ホントよかった』
ソウジ「…そんなに気にしてくれてたんだ」
『そりゃあ…仲間だもん』
ソウジ「そっか、ありがと」
『うん』
ソウジ「も何かあったら言ってよ」
『私?』
ソウジ「…クラスのやつらに何かされてるんだろ」
『……っ』
ソウジ「…」
『違うよ、大丈夫。何もないから』
ソウジ「でも…!!」
『ソウジくん、わたしは平気だよ。一人じゃないのわかってるから』
ソウジ「…」
『大丈夫』
は自分に言い聞かせるようにカバンを漁りながら言った
ソウジ「はぁ…」
『ちょっ…ため息とかひど…』
ギュ…
『!』
ソウジはを後ろから抱きしめた
『ソウジ…くん…?』
ソウジ「はいつも1人で無理するから…心配だよ」
『そんなこと…』
ソウジはの首に顔を埋めた
『ソウジくん!私今汗かいたから…!』
ソウジ「…大丈夫」
『(私が大丈夫じゃないんだけど…!!)』
ソウジ「一緒の学校なんだし…頼ってよ…もっと…」
『ソウジくん…』
ソウジ「の泣き顔…もう見たくないんだ…」
『私…そんなに泣いてたかな…』
ソウジ「…泣いてるように見えた」
『…ありがとう…気にしてくれて』
はソウジの頭を撫でた
ソウジ「子供扱いしてない…?」
『してないよ!』
ソウジ「ふーん……まぁいいけど。……もう一回…して…欲しい…」
『(猫みたい…)』
ソウジの知らない一面にキュンとしただった