• テキストサイズ

*パンダの調教*【R18】

第8章 成長





「いやぁ、織田ちゃんは相変わらずイイ女だねぇ」

「ふふ、五十嵐専務こそ相変わらず口がお上手です事」


(ハァ……早く帰って)


私は今、応接室で取引先の専務である五十嵐という男の相手をしていた。
彼は以前から私の事を気に入っており、「織田がいれば商談も上手くいくから顔を出してくれ」と部長に頼まれたのだ。
肝心の部長は急な電話が入り、席を外しているところだった。


「織田ちゃんは彼氏とかいるの?」

そんな事を言いながら、私の向かい側にいた五十嵐が何故か隣に移動してくる。
そしてその手は、あろう事か私の太腿へ…


「っ…」

「ねぇ…織田ちゃんさえ良かったら、僕の愛人にならない?マンションでも車でも…オジさん何でも買ってあげちゃうよ?」

「………」

2人きりなのを良い事に、厭らしく太腿を撫でながらセクハラ発言をしてくる五十嵐。

(ここはキャバクラじゃないっつーの!)

とはいえ相手は取引先の専務…下手な事は言えない。


「もぅ専務ったら…色んな女の子にそう言ってらっしゃるんでしょう?」

「何言ってんの、織田ちゃんにだけだって!織田ちゃんみたいなイイ女他にいないんだからさ。ね、どう?考えてみてくれない?…オジさん、夜の方もまだまだイケるし」

ぶよぶよとした太い指が太腿からスカートの中へ侵入してくる。
流石にこれ以上は…と思った時、席を外していた部長がちょうど戻ってきた。

(…助かった)

それから私は適当な理由をつけ応接室を出た…



(ああ、気持ち悪かった…)

あのタヌキオヤジ…二度と来ないでほしい。
部長も部長よ、私の事呼びつけておいて自分は席を外すなんて。
さっきベタベタと触られた事を思い出しただけでもゾッとする。

両腕を擦りながら廊下を歩いていると、ちょうど前から半田くんが歩いてきた。


「先輩、お疲れ様です」

はにかみながらそう声を掛けてくる彼。

(…可愛い……)

さっきのタヌキオヤジの後で半田くんを見ると余計に癒される。
私は思わず「ちょっとこっちに来て」と、彼を誰もいない会議室へ連行した。



「せ、先輩…?」

「はぁ…癒されるー」

「……、」

戸惑っている彼をぎゅうっと抱き締める。
当然彼は驚いていて。



.
/ 48ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp