第13章 #13
「…っ…ひ…はぁん…。あぅぅ…。」
メッセージかと思ったら電話だった。
コール音が鳴り響く。
「…っっっ!!!」
名前は声を押し殺してラ○ンの電話に出る。
『もしもし。』
「も…もしもし…。何か用ですか?あっあん…。」
『バイト終わったよ。
名前のとこ夕飯作ってなかったら、名前に何か奢ってやろうと思ってな。
名前に電話を掛けてみたんだ。』
「あ…ありがとうございます。あひぃ…。」
コードレスデンマの先端を陰核に押しつける。
『…名前。何か声変だぞ。風邪でも引いたのか。』
達してあまりの気持ちよさに全身を仰け反らせる。
名前の呼吸が荒い。
「えっ…風邪ですか?気のせい…んひぃ…、んぉ…。」
『凄くはぁはぁ言ってるの聞こえるよ。
大丈夫?』
八神にはそう聞こえるらしい。
名前は八神に電話越しで囁かれ、背筋をぞくりとさせ喘ぐ。
電話越しに八神の吐息が聞こえる。
かなり近い。