第4章 #04
名前の態度に気をよくしている八神の笑みが怖い。
名前は思わず聞いてしまった。
「毎日エッチしたりデートしたりするってことだよ。
ちゃんと出来たら可愛がってやる。
こんな楽しいこと出来るの滅多にないぞ。」
毎日と聞いて名前はためらった。八神はこの学園の不良で一番強い。
名前は八神に守られるならと、特典に釣られて付き合っていた。
八神と一緒だと、教室にいる時よりも素の自分で過ごせて楽しい。
八神の性格と家庭環境を知る内に本気になる。
自分で選んだ場所なのに全然楽しくなかった。
鳥籠と言う教室から逃げたかった。
名前は八神に媚びて抱きつく。
「はい…ずっと遊んでください。
オナホでもなんでもいいから。助けてください。
好きなんです。」
「そんなに苦しかったのかよ。可愛い奴。
大事にしてやる。」
可愛いと言われた瞬間、名前の中で何かが崩れ去った。
自分と自分を可愛がってくれる人だけでいい。
八神は微笑み名前の頬に口付けた。