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鳥籠【R18】

第3章 #03




 今日の四時間目はホームルーム。週一回ある。
席替えをやるのだと言うので八神は珍しく出席していた。ホームルームはほとんどサボっている。
ほぼ毎回ホームルームをサボって担任を困らせてたが、力仕事を手伝ったりして赤点を帳消しにされていると言う。
黒板には席の番号が書かれたマグネットが丁寧に貼られている。
名前の狙いは廊下の窓側の席。それか一番後ろの端。何かあったらすぐ逃げられるからだ。
名前はごくりと喉音を鳴らし、担任の前に立つ。
担任の持つ箱の中に手を突っ込みくじを引く。くじを開いてから黒板を見た。
狙いの廊下の窓側の席のすぐ隣だった。
名前は嬉しくてガッツポーズをした。一方の八神の動向が気になる。
八神は何故かくじを一番最後に引かされていた。名前は八神の様子を見てしまう。
八神がくじを開く。
八神は数字と席を確認していた。無表情なのが怖い。
いよいよ机と椅子を移動させる。廊下の窓側の席のすぐ隣に移動する。
セットを完了させた。隣に来たのは八神だった。
八神は名前と目が合うと頬を染めた。
 男女混合のいじめっ子達がひそひそ話している。八神と名前の話題を出していた。
なんかボロクソ言ってる。八神の表情が笑顔から、威嚇に変わった。
地獄耳の八神だ。
「あぁ?俺と名前の悪口言うとはいい度胸だな誰かさんよぉ。
文句あるなら一人で言いに来い。嫌いなんだよねそう言うの。」
「はい…ご、ごめんなさい。」
 いじめっ子達が黙った。
八神は上機嫌である。
八神はいじめっ子達を見て苛々しているのか、舌打ちをした。
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