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鳥籠【R18】

第2章 #02


「俺が嫌か?」
「…そうじゃないですけど。」
 名前は頷きながら答える。
「俺はお前と付き合いたい。交換条件ならいいよな。」
 八神はニィッと笑う。
「条件と言いますと?」
「名前が有利になる条件だ。俺はお前を守る。
俺と付き合えば、お前をいじめてる連中が寄りつかなくなる。
俺が怖くて手出せないだろうなァ。」
 どうやら名前をいじめてるグループは八神を怖がっているらしい。何するか何を考えているかわからないからだ。
八神は父親がいないと言うだけでいじめられそうだが、喧嘩ばかりしてるので怖くて寄って来ないらしい。
高身長で美形なので、黙ってればまともな女子が寄ってくるが言動に気付いてすぐ逃げる。
八神と仲が良い・親しくしてる人間には手を出さないとも言える。
名前はそんな自信たっぷりで優しい八神に惹かれ始めた。
「…美味しい条件だろぉ?」
「はい。お付き合いさせてください。」
 名前は頬を赤らめ頷いて返答する。自己保身のための返答だった。
これからどうなるんだろう。名前は不安を感じた。
名前はシャワーを浴びた後、八神と一緒に家に急いで帰って行った。
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