第7章 四月莫迦を君と 其の二
其れから僕達は乱歩さん行きつけの駄菓子屋でお菓子を買うと探偵社へと帰った。
『ただいまー。』
「ただいま戻りました。」
「お帰り、愛理。おいで。」
太宰さんはそう云うと愛理さんの手を引き先程まで彼が座っていたソファの隣に座らせる。
と、頭を撫でたり頬にキスをしたりといちゃつき始めた。
僕は其れを横目で見ながらお菓子を戸棚にしまっていたのだが、
「って何時迄続けるんですか!!」
『「え?」』
「もう僕に打ち明けたんですから止めましょうよ!」
「おや、敦君嫉妬かい?」
「ゔっ。」
『つい癖でやっちゃった。ごめんね?』
「いえ、分かって貰えれば…」
『治ももうこんなにベタベタしちゃ駄目だよ?』
「えぇっ、酷いじゃないか!」
「いや、一番酷いのは僕で遊んだ貴方達ですよ。」
『って事で此れからは敦君といちゃいちゃするから治はばいばーい!』
「愛理ちゃ〜ん!」
「ん?宮野はあの唐変木と付き合っていたんじゃないのか?次は敦と……って真逆!?けしからんぞ!!次から次に乗り換えよって。生涯愛する人は一人だと決まっているのだ!!」
END