第1章 不毛なる片思い
あかねside
胸がそわそわドキドキ慌ただしくなる
またこの季節がやってきた…(涙)
今年こそは…
そう思い続けて
もう3年がたとうとしている…
3年前…
亮ちゃんに紹介されて
始めてテレビ越しじゃない
彼に会ったとき…
ダメだと思った…
テレビの中でしか見たことのなかった
子供みたいに笑顔も
長くてきれいな指も
喋る声もしぐさも
その全部にドキドキと心が高鳴って
少しも目が離せなかった…
それからの私は
彼のことを考えるだけで
嬉しくて跳び跳ねたり
悲しくて涙が止まらなかったり
なんてバカなんだろう…
そう解っていながら
気持ちを止められず
彼に恋をしたんだ…