第11章 兎と薔薇はどっちが強い?
いきなりな展開にパチパチと目を瞬かせるタイガー。
必死の形相で息を飲むバーナビーとブルーローズ……そして何故か折紙サイクロン。
だが、ワイルドタイガーこと鏑木・T・虎徹は意外にもあっさりと答えを出した。
「そんなん、どっちも無理だろ。」
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「だってさー……
ブルーローズは娘にしか思えねえし、
バニーに至っては男じゃん!」
魂が抜けたように脱力するバーナビーとブルーローズ……そして何故か折g(略)
「何コレ?
何かのゲーム的な?
『バニーを選んだあなたは何々タイプですー』的な?
え……違うの?
何だよー…つまんねーなァ。
オジサンをからかっただけかよォ……。
もー…2人共、まだまだお子ちゃまだよなー。」
こうしてハハハッ…と軽快に笑いながら、タイガーはトレーニングを開始したのだった。
その日の夜………
ジャスティスタワー近くのダイナーには、同じテーブルに着いて自棄ワイン(ロゼ限定)をするバーナビーと、自棄レモネードをするブルーローズの姿があった。
そしてそして……
そこから少し奥まった場所にあるテーブルに、ジャパニーズ・サケをチビチビと啜る折紙サイクロンが居た事は……
やっぱり誰も知らない。
END.