第5章 Loving you is Killing me.Ⅱ 後編
「ク…ゥッ……」
「バーナビー、痛えか?」
「大…丈夫……です。」
「ツラかったら言えよ。
無理にはしたくねえ。」
「平気だから……もっと……」
「……クソッ…」
何だよ、全く。
一気に貫きてえ欲望を必死に抑え込んで、俺はジリジリとバーナビーの中に進んで行く。
熱くて、キツくて………
俺の方がツラいくらいだぜ。
「ああ、バーナビーの中……最高。
コレを感じたコトがあるのはオレだけだと思うと堪らねー。」
「ライアン……」
「これから誰にもヤラせんじゃねーぞ。
アンタはもう俺だけのモンだ。」
「そんな事言って……
貴方の方こそ……お相手は大勢居るんじゃ……」
「シュテルンビルドの王子様が手に入るンなら
もう他には何も要らねーよ、俺は。
これ迄の全部、捨てたって構わねー。」
「ンッ…」
これ以上無駄口を叩けねーようにバーナビーの口を塞ぎ、その先へ舌を差し込んでやる。
ん、ちゃんと俺を受け入れてくれてるよな。
こんな自信が持てなくて、相手を探りながらするセックスなんて初めてだ。
俺はずっと、求められ続けて来た。
だからその要求に応えるか拒むかの選択をすれば良かっただけなのに、今は必死に求めて、そして何よりも拒まれる事を恐れてる。
この俺様が…って自分でも呆れちまうけどさ……
それでも……どーしてもバーナビーを手離したくねえ。