第1章 女神の仕事。
カルマ『ところでさ、まぁはいつまでここにいなきゃいけないの?
別に自由に生活しながら、必要な時だけここにいればいいじゃん。』
『私もそうしたいんだよねぇ。お父様に頼んでみよかな。』
カルマ『法王は浅野君と同じで頭固そうだからねぇ〜。ま、可愛いまぁの言う事なら案外聞いてくれそうだけどねぇ〜!』
カンッ…カンッ…。
カルマの頭に二つタライが落ちる。
『誰の頭が固いだと…?』
『やはり、赤い悪魔などと交際を許してはいけませんでしたね…。』
大聖堂の廊下の奥から2人の足音と声が聞こえる。
従者『ほ、法王様ぁぁ〜!!学秀様ぁぁ〜!!』
『あっ……。』
カルマ『…あっちゃぁ。聞こえちゃってたかぁ…。』
お父様とお兄様が私たちの前までやって来た。
学秀『まぁ、まだこんなヤツと付き合っているのか。僕の妹にとんだ虫がついたものだ。』
カルマ『浅野君こそまだ懲りずにまぁの事が好きみたいだけど、絶対渡すつもりはないから安心してよぉ〜!』
学秀『チッ……。それよりまぁ、今日は何か視えたか?』
『うぅん。ここ数日何にも視えてないよ!
ねぇ、だからお願いがあるんだけど……。』