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【暗殺教室】コロクエスト〜短編 吸血病編〜

第1章 女神の仕事。


『はぁ〜、退屈だなぁ〜。』

私はカラナ大聖堂の椅子に腰掛けてため息をつく。


従者『いけませぬぞ。姫様。平和が何よりも一番でございます。』


『そうなんだけど、私もみんなと遊びに行きたかったってことぉ〜!』



私は今、前女神カラナが再び光の力を取り戻し、目覚めるまでの代理としてこの世界を統べる役割を果たしている。


だが、基本的には、学校が終えればこのカラナ大聖堂にいて、たまに先を視る力によって各地の暴動や、魔物の進軍を予知し、未然にお父様やお兄様たちが防いでくれるおかげで何事もなく過ごせている。

ただ、みんなと過ごす時間が学校だけになり、私は少々この生活に窮屈さを感じていた。






『まぁ、いる?』


この声は……!


『カルマッ!』


私の大切な人が私の姿を見つけるとすぐに抱きしめてくれる。


カルマ『退屈してると思ってさ。洞窟、ほったらかしてきちゃっよ。』


『えっ?!ダンジョンのボスなのに、いいの?』


カルマ『いいの。いいの。どぉせ俺のとこまで辿りつけるのなんか滅多にいないし、いたらいたで渚君に連絡もらえるように頼んでるからさ!』

カンッ…。
カルマの頭にタライが落ちてくる。


『渚…パシられてるんだね。笑

でも、嬉しい!!会いたかったよ…。』



カルマ『今日も学校で会ったじゃん。そんな可愛い事言ってると、俺、我慢できなくなっちゃうよ?』


そう言いながら私のアゴをクイと持ち上げる。



従者『…コッフォォン!』



『カルマ、今はダァメ!』


カルマ『はいはい。おあづけされた分、覚悟しといてよ!』
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