第4章 発症の時間。
カルマ『とんだ変態親子だね…。こりゃあ、実家にすら返せないよ。』
カン…カン…(タライの音)
学秀『ところで…そいつも感染者か。』
学秀が前原君を見る。
『感染者…?どういうこと…?』
学秀『原因は分からないが、どうやら男だけが感染し、強い魔力を持った者や、女を中心に襲い、血や体液をすすっていた…。
空気感染ではないことは分かっているが、接触感染であることは間違いない。』
法王『調べた結果、家畜や野生のモンスターも全てがオス。
それと、一定の潜伏期間があるという事も判明しています。
おそらく魔物やモンスターのオスのみが感染し、それが人間にも感染した。という事でしょう。』
カルマ『たしかに…。前原はこないだ凶暴化したランガに噛まれて、まぁに魔法で治してもらってる。
辻褄が合うね。』
『でも、前原君は自我を完全に失っていない。さっき、自分からカルマに拘束するように言ったし…。
私を見たら興奮状態になるのは、私が女で魔力が強いから…。
個人差があるのかな?』
カルマ『もしかしたら、カラナの力が前原を守ってるんじゃない?あの時まぁがヒーリングしたんだし。』