第7章 Promise
「おまたせしました!今年のアイドル新人賞が決まったようです__!」
TRIGGERや他のグループの方たちにも一通りインタビューを終えると、
いよいよ結果が出たらしく会場は一気に静まりかえり、緊張感で包まれていた。
いつの間にか手が震えていたらしく、零ちゃんがギュッと握ってくれて、
大丈夫。と言ってくれたおかげで怖くなかった。
「まず、女性アイドル部門から!」
「女性アイドル部門、新人賞を受賞したのは____
Canere____!!」
わああああ、という歓声が会場いっぱいに溢れ
新人賞を受賞したと気づいたのは、零ちゃんが私を抱きしめてきた時だった。
「えっえっ、嘘。」
「嘘じゃない。取ったんだよ、新人賞__」
おめでとう、という声があちこちから聞こえ、
ああ、夢じゃないんだなと実感した。