第11章 7月
野菜や果物中心で、肉は少ない。
どうしたものかと考えていると、インターホンが鳴った。
「火神君。」
「うぉっ、2号!」
ドアを開けると飛び込んで来た小さな毛玉に大袈裟に驚く姿を見て、黒子は思わず笑ってしまった。
こうして顔を合わせるのはなんだか久しぶりの様な気がする。
「あー、なんだ。アリスは寝てんだけど、上がってくだろ?」
「何したんですか、部活にも来ないで。」
「バカ!なっ、なんもしてねぇーよ!!」
2号を見た時よりも大きな動揺。
黒子は冗談ですよ、と一言。
リビングにアリスの姿がない事を知ると、2号はトトトと階段を駆け上がる。
「なぁ、アイツ。毎晩アリスと一緒なんだよな。」
その姿を見た火神がボソッと呟いた。
その呟きに何が言いたいのか察した黒子はピクリと表情をひきつらせる。
「完全に抜けてました。」
「確かアイツ、オス、だよな?」
「はい。」
黙って顔を見合わせてた二人は2号を連れ戻すべく、彼女の寝室へと急いだ。