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君と僕とが主人公LS
第57章 新 6月 Ⅲ
「わりぃ、俺ちょっと行ってくる!」
こうなってはじっとしていられない、と火神は体育館を飛び出し部室へと向かった。
「頑張れよー!」
降旗の声に軽く手を上げて返した火神の背中を見送り、黒子は小さく溜息を吐いた。
「結局はアリスちゃんが決める事なんだけどさ、やっぱ他校(よそ)の奴に取られるのは癪だからな。」
「降旗君?」
アハハと笑っている降旗の目はどこか悲しげな色をしており、彼も自分と同じ様な気持ちなのだと黒子は思っていた。
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