第55章 新 6月
「確かにアイツはスゲー奴だと思う。けど…。」
『タイガ、今はそんな話してる時じゃないでしょ?』
「しゃーねだろ!気にすんなってのが無理なんだよ。」
そんなに勉強会前に彼とバスケをしてきた事を気にしているのだろうか。
『青峰君と約束したのが先だったから行っただけ。』
「そうじゃねぇよ!」
『ならなによ?』
何か言いたげな表情をしているくせに、何を躊躇しているのかなかなか言葉に出さない火神の態度に次第にアリスは苛立ってきてしまう。
それでなくとも今は、赤点回避の為に少しでも勉強をしなければならないのに。
「Even I'd like to play basketball with you.」(俺はお前とバスケがしたいと思ってるんだ。)
『どうしたの、今更…。』
「…I'd like to be here together until death separates two people.」
俺は死が二人を分けるまで一緒にいたいと思う、言われた真意がわからずアリスはただ、目を見開くばかりだった。