第53章 新 5月 Ⅳ
いくら電話をしても応答がないから、直接家に来たら玄関の鍵は開いたまま。
インターホンにも応答がなく、様子を見に上がらせて貰いました、と黒子は経緯を説明する。
「はぁ!?黄瀬も来てんのかよ!」
「はい。桃井さんも火神君も一緒です。」
それに、と言った黒子は床に転がっているボールを拾い上げた。
それをポンっと青峰に投げる。
「アリスさんも一緒です。」
しかし、青峰の家には一緒に入れないと頑なに拒んだアリスは、みんなを他の場所で待っていると言った。
「はやく行って仲直りしてきて下さい。」
浮かぶのは彼女と出会った近所の公園。
黒子に背中を押されて、青峰は家を飛び出した。