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君と僕とが主人公LS

第51章 新 5月 II


若松のその言葉に、桐皇の新入生達は顔を引きつらせた。
このゲーム、アリスの他は桐皇の新入生3人と小金井が整列に並んだ。


『ちゃんとやるのって初めてだよね?』

「だな。」

『カッコいいとこ、見せ付けてよ?』


コート外で2人を見ている火神と黒子はいつになく真剣な顔をしていた。


「火神君が止められなかったアリスさん、青峰君は止めるんでしょうか。」

「っ!お前は一言多いんだよ!でもまぁ、速さだけなら青峰でもキツイぞ、たぶん。」

「しかもアリスさん、まだ使ってませんよね?」

「あぁ、本当にアイツは楽しんでるだけだよ。」


このゲームは完全に青峰とアリスの1on1を見せられる様な内容になった。
彼女の予備動作無しのパスは桐皇の新入生は取ることが出来ず、そこを青峰に拾われてしまう。
前半が終わり点差は20点、Bチームが勝っている。


『小金井先輩、ちょっといいですか?』

「いやぁ、スゲーな。青峰とあんなに!」


負けてしまっているが、アリスと小金井の表情は明るい。
2人で後半をどうするか話し合っている中に、桐皇の新入生達は完全に戦意を無くしかけており入れずにいた。
これは交代が必要だな、と自分の後輩達の不甲斐なさに若松は溜息を零した。


「後半は秀徳さんからと降旗に出て貰った方が良さそうだな。」

「ですねぇ、まぁウチの連中もかなりやられちまってる見たいですけどね。」

『メンバー交代するんですか?』


その方がいいだろ、と若松は言った。
チラッと視線を向けたアリスは、ズーンと落ち込む3人を見て確かに、と溜息をつく。
それと同時に、青峰が今までどれだけ桐皇の練習に参加していなかったのかと苦笑いだ。
普段から見ていればここまで落ち込む事も無かっただろうし、もっと彼を止める対応策を考える事が出来ただろう。


『勝ちたいなぁ…。』

「ん?アリスちゃん、なんか策でもあるの?」


上がった息を整えながら、ボソッと彼女が呟いたのを小金井は聞き逃さなかった。
このままやってもとても勝てるとは思えないが、どうやらまだ、彼女には青峰に挑む策があるらしい。


『これは賭けになっちゃうし、たぶん成功してもゲームには勝てないと思うんだけど…。』

「青峰を止められるのか?」
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