第51章 新 5月 II
とりあえず自分がどこのポジションなのかを言い合い、初戦のメンバーを決める事になった。
いくらくじで決めたと言っても、明らかにDチームはポジションが偏ってしまっており、戦略に悩んでしまう。
「とりあえずウチの連中と桐皇さんの新入生に紹介する為に、アリスちゃんには先発してもらいません?」
『いいの?』
高尾の意見に若松も同意した。
以前一度だけだが、桐皇に無理矢理今吉が連れて来た時、彼女はあの青峰にも引けを取らない動きを見せていた。
「そうだな、俺と高尾と如月。あとは…。」
「俺は後からでいいぜ、アリスちゃんの実力は十分知ってるし。」
小金井の言葉に俺も、と降旗は言った。
それならば、と桐皇秀徳の新入生からフォワードの選手を一人ずつ入れる事になった。
高尾とアリスのポジションが重なってしまうが、そこは臨機応変にやっていこう、と高尾は笑う。
「まさかアリスちゃんとプレイする日が来るとはなぁ。」
真ちゃんの嫉妬が怖いわ、と高尾は笑う。
「俺だってなぁ、さっきから物凄い殺気向けられてんだよ。」
若松はそう言うと、チラッとBチームの方を見る。
「…あぁ、あれは、確かにおっかないですね。」
そこには殺気立つ青峰がいた。
Aチーム、誠凛から日向、水戸部、黒子、朝比奈。桐皇からは新入生が3人、秀徳からは緑間と新入生2人。
Bチーム、誠凛から伊月、福田、河原。桐皇から青峰、新入生3人、秀徳からは宮地と新入生3人。
Cチーム、誠凛からは土田、火神、夜木。桐皇から桜井と新入生3人、秀徳から新入生3人。
Dチーム、誠凛から小金井、降旗、アリス。桐皇から若松と新入生3人、秀徳から高尾、新入生2人。
配られた選手リストを手に、早速チーム毎に分かれ行われている選手同士での作戦会議の様子を楽しそうに眺める監督3人。
「これは面白い具合にエースが別れましたね。」
「ですがこれはDチームがかなり不利なのでは?」
「ウチの如月を甘く見ないで下さい、彼女はかなりやりますよ。」
監督達の隣で桃井は不安で仕方がないと言った顔をしていた。
きっと殺気立っている青峰を気にしているのだろう。
もう数分で最初のゲームが始まる。
『ちょっと若松さんの苦労を減らして来ますね。』
「ん?俺の?」