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君と僕とが主人公LS

第45章 新 3月


ただただ寒いだけの季節の終わりが見え始めた3月の初め。
天気のいい日中はだいぶ暖かく、散歩や軽いジョギングにはピッタリだ。
アレックスが木吉と一緒に一時アメリカへと戻ってしまってもうすぐ1ヶ月になる。
木吉のオペが無事に済んだらアレックスはこちらに戻って来るらしいが、木吉は来年度のウインターカップ予選に間に合うかどうかも解らないらしい。
そんな話を昨日の練習で相田から聞いてしまった。
新人戦の都予選はウインターカップの激戦直後で、疲労回復を優先する為に誠凛高校バスケ部は不参加だった。
木吉が抜けた分をどうカバーするか、火神と黒子に頼らずにも戦えるチームにするにはどうしたらいいか。
一度全員で基本に立ち返り、基礎体力作りとバスケの基礎を徹底的に身に付ける練習が今の誠凛バスケ部のメニューだ。


「アリスさんのスタミナってどこに入っているんでしょうか。」

「お前と体は大差ねぇのにアリスの方がお前より食うからな。」


同じ基礎体力作りのメニューをこなしていたのに、アリスは他の選手達より早くタオルやドリンクを配るために休む事なく動いている。


「そうですか?」

「あぁ、アリスはあれでかなり食うぞ。」

『なんの話?』


はい、とタオルを差し出しながら話題の中心になっていたアリスは言った。


「黒子が不思議がってんだよ、お前のスタミナが自分よりあるってな。」

『まぁね。タイガと青峰君を相手にしなきゃいけないからさ。』


普通のスタミナじゃバテるだけだもん、とアリスは笑った。
平日は誠凛バスケ部で、休日は青峰や火神にストバスに連れ出される事も多い。
嫌でも体力はつくよ、とアリスは言った。


「僕もこれからはご一緒しようかな。」

『いいね!今度誘われた時は黒子君も誘うよ!』


にこやかに過ぎる僅かな休憩時間。春の風が大きく開けられたドアから吹き込む。
もうすぐ春休み。それが終わったら新入生が入ってくる。
そうなったらしばらくはマネージャー業に専念しないとね、と彼等と一緒にプレイ出来る今をもっと楽しんでおきたいとアリスは言った。


「アリスちゃんこっちにも頼むよ。」


ヨロヨロと立ち上がった小金井に急いでドリンクボトルを運ぶアリスを黒子と火神は微笑ましいと見つめていた。
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