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君と僕とが主人公LS

第38章 WC Ⅳ


ウインターカップ最終日。
今日、高校バスケの頂点が決まる。
アリスは目覚ましよりも先に目が覚めてしまった。今日は克哉も一緒に試合を見に行く予定だ。


「起きたのかい?」


早く目が覚めてしまったから、久しぶりに走ろうかと準備をしていたらどうやら克哉も起こしてしまったらしい。
玄関でシューズの紐を結び直していたアリスに寒いとオーバーに体を震わせながら克哉は声を掛けた。


『ちょっと走ってくるね。』

「気をつけて行っておいで。」


パパは二度寝してる、と笑って見送った。
外に出るとそのまま吸い込むと胸が痛い程に空気が冷えていた。
アリスはマフラーを顔の半分まで持ち上げる。こう寒いといきなり走ったら身体が悲鳴を上げそうだ。


『うん、やめよ!』


けれど妙な高揚感は治らない。
せっかくだから少し散歩して帰ることにした。
イヤホンから流れる歌を口ずさみながら、人通りのない道をアリスはのんびりと歩いた。
具体的な時間はわからないが、好きな曲5曲分を歩く頃にはすっかり体はあたたまっていた。
もうマフラー越しでなくても大丈夫そうだ。そのまま家に戻る頃には上着も脱いでいた。
宣言通り、二度寝しているだろう克哉を起こさない様に静かにドアを開けるとフワリと優しい匂いがアリスの鼻をくすぐった。


「おかえり、朝ごはんにしよう。」

『うん!』


用意されていたのは簡単な物だったが、一人で食べる事が当たり前になっていたから些細な事にアリスは喜んでしまう。
一緒にダイニングテーブルに座って、同じメニューを食べる。
当たり前の事なのに、今はそれが嬉しくて仕方がない。


「しっかり食べておかなきゃな!」

『うん!』


せっかくだから、と朝食の片付けを済ませて二人はデートだと昼前に家を出た。
一緒にスポーツ用品店に行って、アリスに新しいバッシュを買ったり、本格的にまたバスケをやるならば、と克哉はアリスの為にテーピングやサポーターやらを選んだ。
日常生活にはなんの支障もないが、バスケをやるには今のアリスの手は完全ではない。


『今度、緑間君にテーピングのアドバイス貰おうかなぁ。』

「緑間君?また新しい名前だな。」


話しながら会場に向かう二人。
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