第36章 WC II
『涼太、足…、大丈夫かな。』
ダメでも明日の試合には出て来んだろ、と青峰は一言。
明日の準決勝は誠凛と海常。
もし、仮に骨折していたとしても黄瀬は試合に出てくるだろう。
「…お前、黄瀬の事が好きなのか?」
ふと、口にしてしまった言葉を戻すことは出来ない。
え?と聞き返された青峰は、パッとアリスの手を離すと「なんでもねぇよ!」とそれ以上聞くなと怒った様に言った。
「…如月アリス、やはり君は面白い。」
誠凛には勿体ないな、と帰宅する人波の中に紛れていく彼女の姿を真っ赤な瞳が捉えていた。