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君と僕とが主人公LS
第21章 9月 Ⅲ
何と答えればいいのかアリスは悩んでいた。
「悪かった。」
『…青峰君、ゴメン。』
冷めてしまったコーヒーを一気に飲んだ青峰は、帰ろうと立ち上がった。
「なぁ、今度俺ともバスケしてくれるか?」
玄関まで追って来てくれたアリスは、泣き出しそうな顔をしていた。
『もう少し時間をちょうだい。』
「俺の気はそう長くねぇぞ。」
『努力します。』
期待しねぇで待っててやる、青峰はそう言うとニコッと笑った。
その笑顔にアリスもつられて安心した様に表情を緩ませた。
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